Three.js r81で何が変わったのか
2016/10/04
はじめに
皆さん、こんにちは。あんどうです。いま興味があるのはベリンボロです。リリースされてからちょっと時間が経ってしまいましたがThree.jsの9月リリースの内容についてざっくりご紹介します。
要点
基本的には先月リリースされたThree.jsのES6モジュール化に関する修正漏れを塞いだのがメインという感じです。従って「初めてのThree.js 第二版」への影響は軽微です。メソッド名の変更があるけど、たしか書籍じゃ使ってなかったんじゃないかなー。大丈夫、まだ戦える!
コードの変更点
ということで以下、r81のリリースノートの要約です。
- three.js
- ES6モジュール化によって使えなくなったはずのTHREE名前空間を参照していた部分が削除されました。(#9539)
- Animation/KeyframeTrackPrototype
- 最後のキーフレームが削除される不具合が修正されました。(#9592、#9666、#9691)
- Animation/PropertyBinding
- trackNameがパースできない不具合が修正されました。(#9696)
- Box2, Box3
- size()とcenter()がgetSize()とgetCenter()に改名され、さらに空の場合にサイズゼロのベクトルが返るようになりました。(#9675)
- BufferAttribute
- countの不要な再計算が取り除かれました。(#9658)
- CylinderBufferGeometry
- 半径がゼロに近い場合に発生する不具合が修正されました。(#9672)
- EdgesHelper
- 非推奨になりました。(#7533)
- Geometry
- copy()とmerge()ないでcolorsが正しく処理されるようになりました。(#9627)
- Line3
- centerがgetCenter()に改名されました。
- Matrix3, Matrix4
- fromArray()にoffsetパラメータが追加されました。(#9611)
- Mesh
- 使われていなかったmorphTargetBaseとgetMorphTargetIndexByName()が削除されました。(#6902)
- Object3D
- rendererの前に呼び出されるonBeforeRenderコールバックが追加されました。(#9)
- StereoCamera
- WebGLRenderer
- WebGLRenderer/WebGLUniform
- マテリアルにonUpdateが渡されるようになりました。(#9637)
- WireframeHelper
- 非推奨になりました。(#7533)
Examplesの追加
WebVRというかHTC Vive対応が進んでいるようです。
- webvr_vive_sculpt
- HTC Viveを使ってスカルプト的なのができる?
http://threejs.org/examples/webvr_vive_sculpt.html - webvr-vive-paint
- HTC Viveを使ってペイント的なのができる?
http://threejs.org/examples/webvr-vive-paint.html - webvr-vive-dragging
- HTC Viveのコントローラーを使って3D空間内のオブジェクトを移動したりできるサンプルだと想像しています。あくまで想像です。
http://threejs.org/examples/webvr-vive-dragging.html
それでは(おそらく)また二週間後くらいに。
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