PyConJP2016 行きました
はじめに
ドーモ、読者=サン。カブクのニンジャスレイヤー担当の吉海です。
2016年9月21(水)、22(木)に開催されたPyCon JP 2016に参加してきました。
PyCon JPは、Pythonユーザが集まり、PythonやPythonを使ったソフトウェアについて情報交換、交流をするためのカンファレンスです。
今年のPyConJPの来場者数は720名(去年は602名)ということで大盛況でした。会場のWifiも嬉しい悲鳴を上げていました。
PyConに限った話ではありませんが人が多すぎて立ち見が発生している講演もあり、次の会場への素早い移動が重要でした。
余談ですがコーヒーが飲み放題でした!僕はコーヒーを飲まないと震えが止まらなくなるタイプなので凄く助かりました。ちなみにおやつとしてカップケーキが出ました。食べ放題ではないと思うので注意が必要です。
今回の記事では、見に行った講演からいくつかピックアップしてご紹介をさせて頂ければと思います。
週末サイエンティストのススメ
Pythonといえば、サイエンス!ということで、趣味で科学的なことをやりたい人向けの講演でした。
オープンアクセスジャーナルarXivの紹介や、計算機環境の構築(もちろんPython) 方法など実際に週末研究するのに必要な情報を一通り網羅していて、あとはやる気さえあれば週末研究に取り掛かれそうな内容でした。実例に重力波解析を上げており本格的な解析もPythonだけで出来ることに驚きました。
講演者のYuta Kashinoさんが、作られたPythonの科学スタックをまとめが凄く参考になったので載せておきます。
科学スタックをまとめ
これを見ていろいろなモジュールを試すのが面白そうです。
僕も週末研究として既存研究をなぞる形にはなりますが、SDSSの銀河カタログから得られた銀河団を解析して銀河団の内部構造と周辺のダークマター分布の間に関係あることを明らかにしていきたいと思います。
You Might Not Want Async (in Python)
Python3.4から使えるようになったasyncioに関する講演です。
unittestで、asyncioを使ったコードは正常に動作しないらしいです。そのため、asynctestを使いましょうとのことでした。結構ハマりそうな問題なので事前に知れたのは良かったです。
他にもGo言語の素晴らしさなどが学べました。
非同期に関してはPythonよりもGoみたいです。Pythonに比べて短いコードで非同期が書けるようで、GoConに行きたくなりました。
Pythonのasyncioは一度だけ書いたことがあるんですが、結構めんどくさいんですよね。
You Might Not Want Async (in Python) PyConJP2016
Building Distributed System with Celery on Docker Swarm
Docker Swarm & CeleryでParallel computingに関しての講演でした。
具体的にはRaspberry PiにCeleryのDocker Containerを動かしてDocker Swarmのクラスタを構築するという内容だったと思います。
Raspberry Piは安価なので、Parallel computingに向いているので趣味でも導入しやすいかなと思いました。
なによりRaspberry Pi上でDocker動かしているのが良いですよね。Raspberry PiがARMのプロセッサなので動かせるものは限られていますが夢があります。
ちなみにCeleryはPythonで多分いちばん有名なタスクキューです。Pythonで記述出来ます。
Raspberry piを100枚以上持っているけど使い道に困っている
Parallel computingが大好き
Dockerの実用例が知りたい
方などにオススメの講演でした。
Building Distributed System with Celery on Docker Swarm PyCon2016
メタプログラミングPython
メタプログラミングRubyを参考に、Pythonだったらどうするかという内容の講演でした。
ClassはtypeのインスタンスであるなどPythonへの理解がより深まる内容でした。あとはこの講演の内容を実際手を動かして試してみるのが良いかなと。
もしかしたらRuby知っている人がPython導入のために見ておくと良い講演かもしれません。
ちなみにメタプログラミングとはコードを記述するコードを記述することだそうです。クラスを動的に作ったり出来るので知っておくと便利だと思います。
型ヒントについて考えよう!
Python3.5から使えるようになったType Hintsについての講演です。
Type Hintsをこれから使うぞ!って方にオススメの講演だと思います。
Type Hintsを使って書いたPythonのコードをmypyというstatic type checkerを使ってチェックするのが良いみたいです。
僕は、普段はPyCharm使っているのでPyCharmでTypeHintsをチェックしつつ、リポジトリにPushされたらJenkinsでmypy使うのいいかもなって思いました。そのうち試したいです。
ライトニングトーク
僕はPyCon初参加だったのですが、カラオケのシステムを実装した人が、デモで実際に歌い始めたことに度肝を抜かされました。
インパクトは絶大なので、LTで歌うの結構ありかもしれません。皆さんも是非歌ってみては如何でしょうか?
それでは、See you next PyConJP!
その他の記事
Other Articles
関連職種
Recruit